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田中親美
たなかしんび
書家
1875(明治8) - 1975(昭和50)
書家、料紙製作者、日本画家。古絵巻・古筆の第一人者、古筆の鑑定・収集家としても知られている。父大和絵師の田中有美に絵を教わる。
生涯にわたって、数々の国宝の模写・模造を制作し続けた。100年の生涯で模写した古画・古筆の作品は3000点以上と言われる。「佐竹本三十六歌仙絵巻」や「源氏物語絵巻」の模写、国宝「本願寺本三十六人家集」の模写と、装飾料紙の模造など。嚴島神社の依頼で行なった国宝「平家納経」の模本制作では装飾料紙、金具も徹底的に再現、全部で五組制作され、最初に作られた一組は嚴島神社に納められた。
1950年(昭和25年)文化財専門審議会委員に就任。
紫綬褒章(1955年(昭和30年))、日本芸術院恩賜賞受賞(1960年(昭和35年))、勲四等旭日小綬章受章(1964年(昭和39年))。