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マルセル・デュシャン

Marcel Duchamp
1887 - 1968
マルセル・デュシャン

フランス、ノルマンディー地方生まれ。美術一家に生まれる。14歳の頃から絵画に取り組み、印象派の影響を受けた風景画などを描いた。1905年、18歳の時エコール・デ・ボザールの受験に失敗、雑誌や新聞に風刺画を描く。パリの美術学校、アカデミー・ジュリアンに通いながら、版画工房で働く。1912年、キュビスムや未来派を思わせる《階段を降りる裸婦 Ⅱ》を制作するが、「裸体は横たわるもの」としてパリ・アンデパンダン展で展示を拒否される。その翌年から従来の絵画を離れ、「美的無関心」を基準として選ばれた自転車の車輪、ビン掛け、シャベルなどの既製品を作品化し、「レディメイド」の概念を打ち出した。17年、自身も実行委員を務める米独立美術家協会主催のアンデパンダン展で便器に「R.Mutt」とサインしたレディメイド作品《泉》(1917/650)を偽名で出品。他の委員が展示を拒否し、委員を辞任する。作品はその後行方不明となった。

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