[掛軸買取]横山大観「神嶺不二山」の価格評価・買取相場を解説します
[掛軸買取]大きさ・状態などの諸条件によって変わりますが、
500万から2000万円の評価となるでしょう。
【技法】紙ないし絹に着色(ないし水墨金彩)軸装
大観の場合、晩年になるほど評価は高くなり、特に雄大な富士を描いたものは高評価になります。
他に評価の高いのは海の画題。
ただ、制作時期、大きさ、本体支持体、構図、あしらいなど様々な要素によって評価は変わります。
本図はあくまで例なので、大きさはあえて公表していません。
この位の図であると、様々な要素を抜いたとき、500万から2000万くらいの評価になるでしょう。
査定相場は常に変動します。また、作品の状態によって評価は大きく異なりますので、お手元の作品の評価が気になる際は、ぜひ私どもにご連絡下さい。
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ご来店による対面査定及び、出張査定は経験を積んだ専門鑑定士がご対応をいたします。
丁寧なご説明を心がけておりますので美術品の知識がない方もご安心ください。
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弊社は、古書、古陶磁、浮世絵、近代芸術、現代アート、茶道具、刀剣、宝飾類までワンストップで対応いたします。
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よくあるご質問
もちろんです。私どもは店頭でも、出張でも、査定は無料で行っております。(ただし、企業会計や相続に必要な査定書は、別途有料でお引き受けしております。)
もちろんです。その場で現金買取いたします。
はい、私どもでのお見積りをご提示いたしますので、その場で決めなくて結構です。ご検討下さい。
宅配買取りの場合、作品が到着してお客様にご連絡差し上げます。ご承諾いただいたら、その後、すぐに銀行口座へご入金いたします。
代表の田中と著書の紹介
秋華洞 代表取締役社長 田中千秋
昭和40年京都生。東京大学文学部心理学科卒。映画製作、農業、SEを経て家業の美術商となる。京都・思文閣美術の創業者・田中新を祖父、同社元副社長の田中自知郎(京大)を父とする。日本の美術を世界に広める事を通して、世界がよくなることを目標としている。美術業界で東大は珍しいが、東大でも美術の世界に行くのは稀。
美術商交友会理事長 / 全美連理事 / 国際浮世絵学会理事 / 交換会松風会主 / 東京美術倶楽部、築地ロータリークラブ所属
『アートコレクター入門』平凡社 令和6年 田中千秋著(弊社代表)
美術品・骨董品を「買う」ところから「売る」ところまで、さまざまな視点で解説したアートコレクションの入門書。アートの売買を通して主人公が成長する物語として書かれている。アートコレクター、アーティスト、美術館長、画商など専門家にも好評。アーティストになるための入門書としても読まれている。
この本を通して田中のイイタイコト:私どもは、お客様と美術品を「買う」「売る」だけの関係ではさびしいと考えています。美術を通して、豊かな出会いと、人生への喜びを共有できる体験にできればと願っています。
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横山大観は20世紀日本のもっとも偉大な日本画家と言っていいでしょう。
それだけに、ニセモノは極めてたくさんあります。
本物の数も、ニセモノの数も、両方多数なのが、横山大観の特徴です。
大観は、繊細さよりも大胆さ、構想の大きさで知られていますが、それだけに、がん物職人に「真似やすい」と思われた点もあるかもしれません。
(1)描き方
若い時・・若描きの作品は、比較的大雑把な調子の物が多いだけに、これを真似て描くものが多いです。
充実時期前半・・・菱田春草と共に、空間構成を試みた時期で、いわゆる朦朧体と呼ばれる作品群。菱田春草と見分けがつかないものがあります。これも真似たものが多数見られます。
壮年期・・・雄大な富士や海の画題が始まります。うまく作れれば高額で売れるので、これにも贋物はあります。ただ、技術が上がっているので、真似るのは用意ではありません。
晩年・・・海山十題以降の戦後は、構想大きく雄大な自然を描くものが多いです。こうした時期のものももちろんニセモノはありますが、位負けするので比較的少ないです。
筆致を見分けるのは非常に難しいですが、「気品」というキーワードでよく見るほかありません。
(2)落款・印影
横山大観の落款と印章は時代ごとに非常に詳しく分類されており、熟練した鑑定士なら、時代がすぐにわかります。落款の変遷はここには記しませんが、若いときは「針金落款」「失敬」と呼ばれる少し荒々しさが感じられるもので、壮年期以降は「ヌケ」「ヌケマエ」などプロは呼びますが、要するに小ぶりで知性を感じさせるものになります。
この落款の文字と印を見分けるスキルがなければいけません。
(3)箱書き
横山大観の箱書きは99%本人がやっており、共箱と呼ばれます。これも上手なニセモノがあります。
(4)鑑定登録
横山大観の場合、鑑定登録はかなり以前から行われており、鑑定証ではなくて、軸木の中途に割印が捺され、作品管理がなされています。この登録がないと、流通は不可能なので、上記の議論はあくまで参考で、決めるのは登録会ということになりますが、だからといって真贋をプロがわからなくていい、ということにはなりません。