朝顔
日比谷公園で開催されている「超大輪朝顔展」に行ってきました。
東京朝顔研究会のみなさんが栽培した朝顔が3日土曜日まで展示されています。
「超大輪」とタイトルにありますが、本当に大きいのです。
「浅黄の泉」
「「ふりそで」
「古今の月」
東京朝顔研究会は明治40年創設の古い会ですが、
朝顔は江戸時代でも人気の園芸種で品評会も盛んに行われていたそうです。
「変化朝顔」がブームになる朝顔バブルのような時期もありましたが、
庶民が縁日や振売(天秤棒で桶などを担ぎ商品を売る商売)から朝顔を買って育てていました。
浮世絵にもしばしば朝顔が登場します。
芳年「東京自慢十二ヶ月 六月 入谷の朝顔」
国貞「美人 手紙」
ところで、歌舞伎役者の名前からついた今も人気が続く朝顔もあります。
「団十郎」です。
歌舞伎の市川團十郎が得意とした演目「暫(しばらく)」で團十郎の着ていた着物の色と花の色が似ていたことから、
この名前がついたそうです。
鳥居清貞「歌舞伎十八番 暫」
国芳「口上 市川團十郎」
八代目市川團十郎による口上。海老茶色の裃を身に着けています。
「団十郎」は幻の品種ともいわれていますが、愛好家たちの活動などもあり、
イベント会場やや園芸店でも見かけるようになりました。
酷暑に爽やかな風を届けてくれる朝顔の展示会、
東京・日比谷公園で3日(土)まで開かれています。