暁斎作品を根付にしたら
【We love 暁斎】先週8日に始まった展覧会も後半へ
17日(日)までの開催になります。ぜひお越しください。
さて、この展覧会は暁斎と若手作家とのコラボ企画。
暁斎の熱烈ファン、高知の根付作家、森謙次さんにお声掛けしました。
どれくらい好きかというと地元高知で浮世絵とのコラボ展覧会「「河鍋暁斎と僕」を開催したほど。
2点出品のうちの1点は河鍋暁斎記念美術館所蔵の「猫又と狸」のオマージュです。
森謙次「猫又」
口元や毛並みもリアル!ほんのりピンクの素材は深海珊瑚です。
猫ですから「肉球」もお見せします。
背中には暁斎が使っていた印が彫られています。猫又は烏入りの印を。
猫又は物の怪なので明け方にいなくなるのと、
落語の”あけがらす”(堅物の若旦那が花魁に明け方に骨抜きにされる噺)をかけたそうです。
そしてもう1点は同じく河鍋暁斎記念美術館所蔵の「吉原遊宴図」より幇間がモデルです。
こちらは鹿角でできています。
森謙次「幇間」
こちらには河鍋暁斎の印譜の中から蝦蟇を彷彿させるといわているものを。
この印譜を選んだのは”蛙の面に水”という意味でもあるそうです。
幇間はお客様(旦那)の機嫌をとり、宴席を仕切るの役目。
森さんいわく、
「宴席が白けそうになると体を張って恥をかく覚悟もあり、僕の理想の自営業の姿です。憧れも込めて作りました。」
とのことです。
展覧会は17日まで。ほかにも暁斎作品はもちろんのこと、
岡本東子さん、平良志季さん、木原千春さん、江田朋さんの力作が揃いました。
入場無料ですのでお気軽にお越し下さい。
【We love 暁斎】
開催中 ~11月17日まで
https://www.syukado.jp/exhibition/we_love_kyosai/