トリを描く・トリを愛でる~鷺編~
今週日曜日までとなりました、「トリを描く・トリを愛でる」。
沢山の方にお越し頂き、ありがとうございます。
今回の展示作家は伊藤若冲、歌川広重、竹内栖鳳、川村清雄、川合玉堂、小原古邨(祥邨)、榊原紫峰、宋紫石 広重二代など
多岐にわたっています。
その中で最近、注目が集まっているのが小原古邨です。
茅ヶ崎市美術館での展覧会、また、日曜美術館の放映でその人気に火がつきましたが、
それまでは一部の版画ファンだけの知られざる絵師でありました。
今回の展覧会では3点展示しています。
こちらは鷺を描いた作品です。
鷺は神の御使いとも言われ、縁起良い鳥です。『五穀豊穣』のシンボルとも。
小原古邨(祥邨)「柳と白鷺」
ところでこちらの作品は「祥邨」での作品です。
小原古邨は明治後期に版元・大黒屋松木平吉のもとから多くの花鳥版画を出版しました。
その多くは海外で販売され好評を博していました。大正元年に「古邨」より「祥邨」に改号。
昭和元年からは渡辺版画店より「祥邨」名義で版行するようになりました。こちらはその時の作品です。
祥邨作品の特徴は、それまでの日本画的な表現に対して華やかな色彩表現やざら摺りなど先取の技法をとりいれています。
立体的に表現された白鷺。
展覧会は2月3日(日)まで。
入場無料、販売もしています。ぜひお立ち寄りください。
https://www.syukado.jp/feature/2019/01/tori.html