岡本東子さん「暗がり」との再会
2019/01/30
東京銀座の「ヴァニラ画廊」で
ミステリー作家の折原一さんのコレクション展が開かれています。
折原一コレクション「メメント・モリ」
~ 死の部屋、そして黙の部屋~
会場は死の世界を思わせる白と黒の幻想的な絵を描いた「石田黙」の作品と
主に骸骨を描き込み、死を暗示した作品群の2部構成になっています。
そこに岡本東子さんの幽霊画、「暗がり」が展示されています。
こちらの作品は3年前の秋華洞で開催された「真冬の幽霊画展」で発表されたもの。
岡本さんが子供の頃見た幽霊を題材にしているのだそうです。
開催当時のDMです。メインビジュアルとなった「暗がり」は反響を呼び、
遠方からも問い合わせが相次ぎました。ビルの前にある看板を見て、
吸い寄せられるように?ギャラリーに来てくださった方も。
華奢な手や丁寧に描かれた着物を見ていると
かえって怖さが増すようです・・・。
どなたかのコレクションになった作品は、
そのお客様のお宅にお邪魔する以外なかなか目にする機会はないのですが、
こうした形で再会することができ、感激もひとしおです。
こちらの作品のほかにも死をテーマに
日本画、洋画、彫刻、ミクストメディアなど様々な表現法のコレクションが並びます。
また、作家さんのコレクションならではで、
コレクションの作品と折原さんの作品を装丁に使った本を一緒に展示しているものもあり、
見応え充分。
展覧会は21日までですが、平日は19時まで開廊だそうです。
ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。