芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師
練馬区立美術館で開催中の
「芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」あとわずかです。
近年、海外を中心に注目が高まっている月岡芳年。
練馬区立美術館での展覧会は画家、
西井正氣氏のコレクションから選りすぐりの263点が展示されています。
ところで、練馬といえば「大根」。
中村橋駅からすぐの美術館には大根のオブジェがお出迎え。
芳年「義経記五条橋之図」をつかったデコレーションに気分も高まります。
「血みどろ絵」「無惨絵」のイメージが強い芳年ですが、
師匠の国芳の影響が色濃い、初期の武者絵から
役者絵、戯画など幅広いラインナップです。
美人画では「風俗三十二相」はもちろんのこと、
めずらしい団扇絵も展示。
江戸時代にはない表情豊かで華やかな美人が芳年の持ち味です。
また、最近、富に人気が集まっている竪2枚の作品も充実しています。
芳年「袴垂保輔鬼童丸術競図」
芳年「奥州安達がはらひとつ家の図」
たて長の構図に収めた迫力ある描写は芳年の力量を感じます。
芳年展は24日まで。まだ行かれていない方は是非オススメします。