大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~
日比谷図書文化館で開かれている、
「大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~」に行ってきました。
「イマジュリィ」とはイメージ図像を指すフランス語。
挿絵・ポスター・絵はがき・広告・漫画・写真など大衆的な図像の総称として用いられている言葉です。
大正から昭和にかけて、マスメディアの発達、印刷技術の革新により、
書籍、雑誌、パンフレット、広告など、「イマジュリィ」と言われるものが
数多く生み出されました。商業デザインという概念が生まれたのもこの頃です。
展覧会は6章に分けて展示されています。
1章では大正のデザインと言うタイトルで、
図按家、杉浦非水の作品と大正の商業図案を展示しています。
もともとは日本画を学んでいた杉浦ですが、
三越入社後、斬新なデザインの広告を次々に発表します。
カルピスのラベルの図案も杉浦の作品です。
このほか4章では新時代のジャポニズムと題し、
小村雪岱と浮世絵イマジュリィの世界が展開されています。
19世紀末の海外でのジャポニズムの流行を受け、
日本でも大正時代に小村雪岱、橋口五葉などの浮世絵スターが登場したのです。
橘小夢の作品も版画3点、(5章のポップ・カルチャーの洗練に展示)
矢田挿雲「澤村田之助」の小夢による装丁本が展示されています。
入場料は大人300円ですが、
入館するとこちらのパンフレットをもらうことができます!
ちなみに、今回の展覧会では、
A4サイズのチラシの他、
小さめのチラシ4種も用意されていて、
すべてデザインが違います。
展覧会に行かれた方はぜひ、コンプリートしてみてください。
大正モダーンズ ~大正イマジュリィと東京モダンデザイン~
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/museum/exhibition/taisho-modern.html
期間:8月7日まで
場所:日比谷図書文化館