凧の博物館
先日、凧の博物館に行ってきました。
オムライスで有名な東京日本橋のたいめいけんビル、5階にあります。
こちらの博物館は、たいめいけんの初代茂出木心護氏が設立、
二代目の茂出木雅章氏に受け継がれています。
博物館に入ると圧倒される凧の数々。
こちらは江戸凧絵師 橋本 禎造氏の作業場を再現したコーナーです。
二代目が集めた凧が描かれた浮世絵の展示もあります。
日本の凧だけでなく、海外の凧もあります。
こちらは中国の凧です。中国っぽい?
パンフレットによると、
凧はアジア一帯はもちろん、南米でも凧揚げは盛んなんだそうです。
また、もともと凧がなかったヨーロッパでは中国から伝わり、
馬車の馬代わりに動力として使ったり、遠くを見るために人を高く持ち上げたり!?して使ったりもしたそうです。
昔から日本人に愛されてきた「凧」。
浮世絵にもたくさん描かれています。
江戸時代は子供だけでなく大人も大いに凧揚げを楽しんだようで、
意匠や揚げ方を競うあまり、
「通行妨害」を理由に幕府からしばしば禁止令がでたそうです。
広重「名所江戸百景 霞かせき」にも正月風景で凧揚げが描かれています。
江戸時代は東京湾が望めたんですね。
町家の中でひときわ突き出ている屋根は築地本願寺です。
さて、凧の中で一番高くあがっているものには「魚」の文字。
版元の「魚栄」からとったのでしょう。