東京のさくら、江戸のさくら
このところの陽気で満開になった東京のさくら、
4月1日あたりにお花見をしようと思っていたのですが、
急遽、昨日行ってきました。
まずは「お江戸深川さくらまつり」へ
東京メトロ門前仲町駅から歩いて2,3分のところに
船着き場がありまして「和舟」に乗ることができるのです!
昔ながらの手漕ぎ舟。しかも1人500円です。
http://oedo-fukagawa.sakura.ne.jp/fune/
黒船橋をくぐります。
さくらが近く見えました!
天気もよく、満開なので1時間半くらい並びましたが、
予約制の動力舟もありました。
さて、場所を変えて東西線で九段下でおり、
千鳥ヶ淵へ。実は初めて行ってみたのです。
まさに満開です。
ボートもいいですが、歩くだけでも十分楽しめます。
さて、江戸時代から花見を楽しんでいた日本人。
浮世絵にも沢山描かれています。
今のような飲めや歌えやの花見になったのは
徳川吉宗の政策によるもの。
江戸庶民の言わば「ガス抜き」として桜を植え、
人々が集まることのできる空間を作ったのです。
こうして王子の飛鳥山や墨田川堤など桜の名所が生まれていきます。
さて、今日ご紹介する桜の浮世絵はそれとは趣が違う作品です。
広重「名所江戸百景 吾妻橋金龍山遠望」
江戸時代の楽しみに一つは舟遊び。
この浮世絵も芸者を侍らせての酒宴のようです。
桜の花びらは隅田川の堤の桜でしょう。桜の木、そのものを描かないところが、
かえって粋な感じがします。