鈴木春信展
千葉市美術館で開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」に行ってきました。
千葉市美術館は中央区役所と同じ建物の中にあります。
春信と言えば、錦絵誕生時の第一人者。
その繊細な色使いと洗練された表現は女性のファンも多い浮世絵師です。
そもそも現存している数が少なく、それも8割以上が海外に所蔵されているという春信の作品。
日本でもまとめて見る機会はなかなかないのです。
そして、実際に見てみて驚くのがこのボストン美術館のコレクションのコンディションの良さ。
この時代の浮世絵は広重や北斎の作品に比べて古いので
状態の良いものが出てくること自体少ないのですが、
今回の展示品は非常にきれいな状態のものが沢山展示されています。
錦絵に移行する前の「紅摺絵」も展示しているので、
それとくらべながら、職人たちが試行錯誤しながら、錦絵を作り上げていった過程を見ることができます。
8階にある「見立玉虫 屋島の合戦」「見立那須与一 屋島の合戦」に”なりきる”写真スポット。
小道具が用意されています。(茄子も!)
春信から影響を受けた絵師、湖龍斎や歌麿など作品も展示されています。
春信の作品をまとめてみることができる貴重な機会です。
ご興味ある方はぜひいかがでしょうか?