杉浦千里の博物画
今日から始まりました、「海の生きもの・川の生きもの」
魚や貝類など水に住む生き物を描いた浮世絵や掛軸の展覧会です。
葛飾北斎、歌川広重、竹内栖鳳、大野麦風などの他に、秋華洞初の展示となるのは
杉浦千里さんの博物画です。
杉浦千里「ニシキエビ」
円谷プロのデザインコンテンストでの入賞を機に、ウルトラシリーズのキャラクターデザインに携わり、
一方で魚類図鑑の挿絵を担当したことをきっかけに、博物画の世界に入った杉浦千里さん。
杉浦さんは生前、こうしたエビやカニを描くため九州や沖縄へ出向き、
小さいものはシュノーケリングで、大きいものは市場で求めてその都度実家に送っていたそうです。
死んでしまうと、色も変わってしまい、触覚などが折れてしまうことがあるそうで、
本人が帰ってくるまで、カニやエビが生きているよう、ご家族は霧吹きをかけて世話をするのが大変だったそうです。
時には自分で標本を作って、そのリアルさを再現した杉浦さん。
ぜひ、その細密さを直に御覧ください。
展覧会は7/18まで。入場無料です。
詳しい内容はこちらから。