海の生きもの・川の生きもの
今日は次回展覧会のお知らせです。
秋華洞では7/11(火)~7/18(火)の日程で、
海や川の生き物を描いた掛軸や浮世絵の展覧会を開きます。
島国で自然の恵みあふれる日本では、魚介類と日々の暮らしには
密接なつながりがありました。
こちらは広重二代の「品川汐干狩之図」
潮干狩りが行楽として定着したのは江戸時代で、
婚礼の吸い物をハマグリと定めたのは八代将軍吉宗。
当時江戸湾ではハマグリ、アサリ、バカ貝(青柳)、牡蠣、シジミ、猿頬貝がとれたそうです。
魚介類の絵画で世界的にも人気が高いのが、大野麦風。
今回は掛軸二点と代表作である大日本魚類画集を展示します。
こちらは白身の高級魚、「ホウボオ」です。
ユニークな面構えに青と緑のグラデーションが美しいヒレが特徴の魚です。
潜水艦にのって魚の姿を捉えようとした大野麦風の究心が伝わってくる作品です。
さて、今回の目玉の一つが杉浦千里さんの博物画です。
代表作のエビの3点を展示予定です。
杉浦千里「ニシキエビ」
杉浦さんは中学卒業後日本画を学び、デザインコンテストをきっかけに
ウルトラシリーズのキャラクターデザインに携わりました。
一方で魚類図鑑の挿絵を担当したことをきっかけに、博物画の世界へ。
アクリル絵の具やエアーブラシュ等を使い、生物学的に正確でなおかつ美しい独自の博物画の世界を確立しました。
制作の様子
本物と見まごうような細密な世界をぜひご覧ください。
この他、毛利梅園や平瀬 與一郎の博物画も展示いたします。
入場無料ですので、是非お越し下さい。
http://syukado.jp/feature/2017/07/umi-kawa.html