秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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6月歌舞伎「義経千本桜」

   

6月歌舞伎「義経千本桜」が始まり、昨日の初日に行ってきました。

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今月の演目は「義経千本桜」。

また、3年前に建て替え後始めて宙乗りが披露されることでも話題です。

もう一つ話題は三部制になっていること。

歌舞伎は通常昼の部と夜の部の二部制で構成されていますが、

公演時間が長いとの声を受け、

もっと気軽に観にきて欲しいと、時間を短縮した三部制の実施になったようです。

実は8月はこれまでも若手を中心に3部制での興行が定着していました。

6月では新たな試み、こころなしか外国人の方も多かったように思います。

なお、先に描きました「宙吊り」は3部の狐忠信「川面法眼館」で市川猿之助さんが披露します。

そういえば、舞台上から3階席上までワイヤーが張られていました!

さて、義経千本桜は「菅原伝授手習鑑」、「仮名手本忠臣蔵」と並ぶ歌舞伎三大義太夫狂言のひとつとして

毎年のように上演を重ねる超人気作品。

源平争乱後の源義経がたどる数奇な運命を軸に、平知盛、いがみの権太、狐忠信の三人の物語が描かれています。

私が観た一部は義経への復讐を図る平知盛にスポットを当てた構成。

その壮絶な最期が見ものです。

兄頼朝に都を追われた義経(尾上松也さん)一行は、大物浦の渡海屋(とかいや)という船問屋で出船を待っています。

実は渡海屋の主人銀平(市川染五郎さん)は、壇ノ浦の合戦で死んだはずの平知盛。

知盛は船出した義経一行を襲いのですが・・・。

こちらはその大物浦でも闘いを描いた作品。

国芳はこのシーンを多く描いています。

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国芳「大物浦

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国芳「摂州大物浦平家怨霊顕る図

返り討ちにあった知盛は死を決意し、碇綱を字図から巻きつけ海中へ。

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芳幾「今様擬源氏 四十一 新中納言平知盛」

碇とともに身を投げる知盛。歌舞伎らしい迫力ある見ごたえのある演目です。

歌舞伎が初めてのかたもぜひ。

 

 

 

 

 

 

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