若冲展
先週金曜日に始まりました、東京都美術館での「若冲展」、
テレビでの報道や各雑誌(美術雑誌ではなく一般誌も)でも若冲特集がずらっと!
芸術新潮5月号の特集も若冲。
P70-71の「伊藤若冲の市場」で弊社社長田中がコメントしています。
図録も力が入っています。
厚さ2.4センチ、重さ約1.5キロ!
鳥獣花木図屏風は見開きで。
動植綵絵のそれぞれの部分のアップもばっちり。
東京ではこれまで30図から成る動植綵絵の展示はありましたが、
釈迦三尊像との展示は初めて。
若冲はもともとこの動植綵絵と釈迦三尊像を京都の古刹、相国寺に寄進したのですが、
いまでは動植綵絵のほうは宮内庁三の丸尚蔵館に収蔵されています。
展示の仕方も独特で、極彩色が残った作品が収められた展示室は
さながら夢の空間、楽園のようです。
こうした植物や動物を描くために若冲はどんな技法を使ったのか?
今回の修復、研究でいろいろなことがわかってきたそうです。
例えば、ある白い羽根を表現するために
絵絹には地色に薄墨、裏彩色として黄土色を用いるなど独特の技法をつかっていたなど。
今回の展覧会は1ヶ月限り。
開幕一週間もかなり混雑しているようです。
今回、作品のキャプションはシンプルで解説はありませんでした。
もっとも、あったらもっと混雑するかもしれませんが・・・。
(有料の音声ガイドはあり)
みどころを見逃さないためにも、雑誌等で予習しておくのもいいかもしれません。