国芳から目が離せない
2016/04/08
明けましておめでとうございます。
今年も秋華洞スタッフブログをよろしくお願いします。
さて年末、東京渋谷のBUNKAMURA ザ・ミュージアムにラファエル前派の展覧会を見に行きました。
そのとき、目に飛び込んできたのがこのチラシ。
3月19日から始まる「俺たちの国芳 わたしの国貞」のチラシでした。
鮮やかな黄緑のバックに負けていない国芳の作品。
(ちなみに国貞の方はショッキングピンクのバック!)
古さを感じさせない国芳の斬新さを改めて感じました。
キャッチコピーは「江戸時代からの髑髏(スカル)」好き。
作品は「国芳もやう正札附現金男野晒悟助」
直接髑髏を描くのではなく下駄に描いたところが、国芳の粋。
そして、国芳もやうとありますが、猫が集まった着物の模様も実は髑髏模様なのです。
このように、たった一枚の浮世絵の中に沢山の情報がきゅっと詰まっているのが国芳作品のすごいところ。
展覧会のスタートが楽しみです。
また、来月はもう一つ練馬区立美術館で国芳の展覧会が予定されています。
「国芳イズム―歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション」
こちらは武蔵野の自然を描く洋画家、悳俊彦(いさおとしひこ)さんのコレクション展です。
初公開作品や悳さんご自身の作品、また、画面いっぱいに描かれた骸骨が有名な「相馬の古内裏」も出品予定だそうです。
ところで、練馬区立美術館は緑地内にある動物の彫刻群が楽しいのです。
お子様連れで国芳鑑賞はいかがでしょうか?