「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」開催中
秋華洞は歌舞伎座から程近い画廊として
(歌舞伎座、新橋演舞場も徒歩圏内!)
毎年役者絵の展覧会を開催しています。
歌舞伎関連というとまず浮世絵を連想すると思いますが、
肉筆作品や関連の美術品も多くあります。
そこで、今回は日本美術を幅広く扱う秋華洞として、
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」を企画しました!
今回はいろいろな角度から歌舞伎を見てみるということでこんな作品の展示も。
芳年「月百姿 しはゐまちの暁月」
『月百姿』は歴史上の武将、歌人、物語のヒーロー、江戸の風俗など月にちなむ説話・故事・伝承で構成された芳年の晩年の代表作です。
江戸の歌舞伎は明け六つ(午前六時ごろ)に始まり、夕方に終わりました。
この浮世絵のように日の出の頃の猿若町には足早に芝居へ向かう娘たちの姿が見られました。
当日は夜更けからおきて化粧や着付けをし、夜明け前に出発したり、前日に猿若町近くの知人宅に止めてもらうことも普通だったようです。
そしてこちらは芝居がはねた後の様子。すっかり日も暮れています。
広重「名所江戸百景 猿わか町よるの景」
天保の改革を機に水野忠邦によって取り潰されそうになった中村座(一番奥)、森田座(手前)、市村座(真ん中)の江戸三座は、
名奉行、遠山金四郎の助言により浅草に集中移転されました。それがこの猿若町。
芝居小屋が一箇所に集まったことで、交流も競い合いも盛んになり、町も一大歓楽街として栄えました。
「浮世絵と肉筆で見る歌舞伎の世界」
会期:10月27日(火)~11月5日(木) 場所:ぎゃらりい秋華洞
時間: 10:00~18:00(平日) 11:00~18:00(日・祝) 入場無料・展示販売いたします。
http://syukado.jp/feature/2015/10/kabuki.html
展覧会は来週木曜日までです。ぜひお越しください。