秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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これも「東海道」

   

浮世絵でもっとも有名なシリーズのひとつといえば「東海道」ではないでしょうか?

東海道シリーズで多くの人が思い浮かべるとしたらこちらでしょう。

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A1-89-116 広重「東海道五拾三次之内 庄野

ただ、広重もこちらの東海道五拾三次之内 保永堂版のほか、東海道シリーズは「行書版」、「隷書版」など数多く手がけています。

また、広重のほかにも三代豊国や国芳など多くの絵師が東海道を描いています。

こちらは役者絵に見立てた三代豊国の大ヒットシリーズ。

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A1-88-037-16 三代豊国「役者見立東海道五十三駅 藤沢・平塚間 山帰り

さて、あの北斎も東海道を描いています。

今日、ご紹介するのはこちら。「奥津(興津)」がテーマです。

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北斎「東海道五十三次 奥津

奥津(興津)は現在の静岡市清水区。

土地の名物、サザエとアワビ、さらにアマダイが描かれています。

この辺りで採れるアマダイを「興津鯛」と呼ぶほか、一夜干しのものをさす場合もあるようです。

ちなみに名づけ親は、かの有名な徳川家康。
興津の局という奥女中が、家康に生干しの甘鯛を献上すると、それを食べた家康は痛く気に入り、

「この鯛は、興津の局が持参したゆえ興津鯛とよぶがよい」と、

上機嫌でいったという逸話があります。(諸説あり)

さて、広重はこの興津をどう描いたかというと・・・・。

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    広重「東海道五十三次之内 興津

このほかにも東海道シリーズはいろいろな絵師のものがざいこにありますので、

ご興味ある方はこちらをのぞいていて見てください!

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