秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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夏だ!花火だ!

   

東北の梅雨も明けて、全国的に本格的な夏到来ですね。

先日、土曜日の墨田川花火大会をはじめ、これからぞくぞくと花火大会が予定されています。

そこで、今日は「花火」の浮世絵をどどーんと一気にご紹介。

まずは、納涼船が気持ちよさそうなこちら。

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国芳「両国の花火

両国川開きの花火は毎年5月28日(旧暦)に行われ、これで「江戸の夏」は始まるのです。

とはいえ、納涼船は高価なので、やはり庶民はこちらから・・・。

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豊国「両国花火之図」

ちなみに享保18年(1733年)に始まった隅田川の花火ですが、そのとき打ち上げたのは20発だったとか。

当時の花火は化学薬品がなかったため、赤色だけ。明治20年に赤・青・緑に発色する花火に成功したそうです。

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豊国?・広重?「江戸自慢三十六興 両ごく大花火

赤だけでもネオンなどなかった時代です。十分に美しいですよね。

こちらは明治の花火。

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春暁「両国橋川開大花火之図

右の浮世絵の右端に「牛肉」ののぼりを発見。

明暦の大火の教訓を生かし、

橋の西詰めに「火除け地」としてスペースを設けたそうですが、

そこは茶屋や見世物小屋が立ち並び、あっという間に盛り場に・・・。

皆さんは今年、どこの花火大会に行かれますか?

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