秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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そろそろあの季節です。

      2019/08/28

スーパーや八百屋の店先に青梅が並び始めました。

みなさんは自家製の梅干や梅酒をつくりますか?
梅は浮世絵でも良く描かれています。
そもそも、中世ごろまでは日本人にとって花といえば、「梅」で
その後桜がより好まれるようになりました。
こちらは広重の名所江戸百景で有名な亀戸の梅屋敷を描いたもの。
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そもそも、梅屋敷に梅を植えたのは、梅の実を梅干にして売るためだったようです。
呉服商、伊勢屋彦右衛門の別荘であった梅屋敷は龍がとぐろを巻いたような梅、
臥龍梅(がりょうばい)が有名です。
ちなみにこの臥龍梅(がりょうばい)という名前、水戸光圀が命名したという説があるそうです。
その臥龍梅を大胆に中央に配し、ゴッホが模写したのがこちら。
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  広重 「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」
龍のような枝ぶりの奥に、梅を見物に来た人々が小さく描かれています。
さて、この梅屋敷ですが、いまはもうありません。
梅屋敷は明治43年の隅田川の洪水で、すべての梅の樹が枯れ、廃園となったそうです。
跡地の浅草通りの植え込みに史跡の説明板がひっそりありました。
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亀戸駅から徒歩15分くらい。梅まつりや藤まつりで有名な亀戸天神社からは5分くらいですので、神社にお立ち寄りのかたは、足を伸ばしてみてはいかがですか?

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