川瀬巴水展
千葉市美術館で開催中の「川瀬巴水」展に行ってきました。
川瀬巴水は大正から昭和にかけて活躍した版画家で
その郷愁溢れる日本の風景画で国内はもちろん、海外でも多くのファンを魅了しています。
(むしろ、日本より海外で有名です)
今回はその巴水生誕130年を記念した大回顧展です。
チラシの作品は東海道風景選集「尾州半田新川端」。
この連作は巴水の版画が歌川広重に似ているとの噂が動機になって着手されたそうです。
一見、何でもないような構図、ただ、この構図から犬を外してみると・・・・。
巴水は生前、養女の文子さんに「プロはなんでもない場所を絵にしてよく見せるのがプロだよ」と語っていたそうですが、
まさしく、巴水のプロの仕事といえましょう。
今回の展示では版元の渡邉木版美術画舗の所蔵品が多数出品されていますが、
その、摺りの美しさには目を見張ります。
なお、今週末、15日の日曜日には「日曜美術館」で巴水の特集が放送されますので、ご興味のある方は是非。