元祖ガーデニングブーム
風が心地よい、過ごしやすい季節になりましたね!
いま、我が家の狭い庭はバラやクレマチス、ニゲラ、矢車草など花盛り。
紫外線を気にしつつも、手入れに精が出ます。
今では「ガーデニング」というおしゃれな呼び方が定着しましたが、
江戸時代は空前の「ガーデニングブーム」だったこと、
ご存じでしょうか?
変形朝顔などの品種改良が流行ったり、
自慢の桜草の美しさを競い合う「品評会」がひらかれたり、
園芸は当時武士のたしなみでもあったようです。
そういえば、浮世絵にも歌舞伎役者のバックに四季の花が描き込まれたり、
植木を買い求める人々の姿が題材になっているものもあります。
そこで最近出版された、園芸の浮世絵だけを集めた本をご紹介。
「浮世絵でめぐる 江戸の花」 日野原健司・平野恵著 誠文堂新光社
すべて、園芸の浮世絵のみ!
歌舞伎「暫」をモチーフにした菊人形や鶏の頭の形をしたトウモロコシまで。
江戸時代の人々のウィットに富んだ植物の楽しみ方が伝わってきます。
園芸を研究している方とっても、
こうした浮世絵は当時どんな植物が栽培されていたかを調べる
貴重な資料なんですね。