箱根にまつわる浮世絵
先日箱根に日帰りで行ってきました。
新宿からロマンスカーで約1時間半。
改めて「近い」!と感じました。
箱根湯本で箱根登山鉄道、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぎ、
大涌谷へ。
降りるとすぐにあの硫黄のにおいが!
ぐつぐつ沸き立つ温泉は露天風呂ではありません。
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これをゆでるための温泉なのです。
残念ながら、富士山は雲をかぶっていましたが…。
驚いたのは外国人観光客の多さ。
目立ったのは韓国からの方ですが、
ラテン系の方も結構いらしていました。
ところで箱根といえば浮世絵でもよく描かれています。
有名なものは広重の保永堂版 東海道五十三次ですが、
今日ご紹介するのは役者見立の東海道五十三次です。
北条氏政の家臣の娘・初花が死して幽霊になってなお、敵討ちをせんとする夫、勝五郎のために滝に打たれ、怪我をした勝五郎の歩行回復を箱根権現に祈っている場面です。
ちなみに勝五郎は小田原で登場します。
コマ絵に描かれている手押し車は勝五郎がけがをした際、初花が夫を乗せて引いたものと思いわれます。夫を思う初花のけなげな思いに惹かれてか、国芳や芳年など数多くの絵師が初花をテーマにした作品を残しています。
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