秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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あの勘三郎さんも

   

昨日、新歌舞伎座の杮落とし公演の演目が発表されました。

白波五人男や勧進帳、俊寛、助六など、
人気演目が目白押しで、今から楽しみです!!
浮世絵は当時の大スター、歌舞伎役者のポスターとしての役割や、
こうした歌舞伎のチラシとしての役割があったため、
当時の上演の様子を描いたものが数多く残っています。
役者絵は特に三代豊国、国周らが数多く残していますが、
ちょうど、今月の新橋演舞場の演目、
「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」を題材にした
芳年作品が入荷しましたので、ご紹介します。

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芳年の作品は役者絵ではなく、あくまでもストーリーに
フォーカスしたもの。
次郎左衛門の顔を照らす灯りと
血が滴る刀の妖しさは芳年作品ならでは。
まさに「芳年ワールド」全開です。
歌舞伎は下野の国、佐野の農民、次郎左衛門が吉原の遊女
八橋に通いつめた挙句、愛想づかしされ、
その恨みで八橋を含め、大勢を惨殺した話を元に
脚色したもの。
佐野次郎左衛門の役は吉右衛門さんが演じることが多く、
2010年2月の歌舞伎座さよなら公演では
先日亡くなられた中村勘三郎さんも演じていました。
そして、今回この役を演じるのは尾上菊五郎さん。
いくつものあたり役を持つ菊五郎さんですが、
なんと初役だとか。
こちらに初役についての思いを
語られています。
この他にも歌舞伎が題材の
浮世絵が多数あります。
ぜひ、こちらのサイトでチェックしてみてください!

 - 浮世絵