私がモデルです。
源氏絵のまとまった入荷がありましたため,
こちらのサイトで日々ご紹介しています。
先日アップした作品はこちら。
浮世絵で言う「源氏絵」は
江戸時代後期、柳亭種彦作、挿絵歌川国貞(三代豊国)による合巻本(挿絵入の小説)、
「偐紫田舎源氏」のヒットがきっかけとなり、ブームになりました。
着飾った武士(光氏、絵の中ではいわゆる源氏のような立場)と女性たちを描いていますが、
その光氏の顔はどの絵師が描いても、ほとんど同じです。
それもそのはず、源氏絵にはモデルがいるといわれています。
それが、当時の人気役者、「五代坂東彦三郎」です。
「近世水滸伝 桐嶋辰五郎」 三代豊国
役柄が広く、「彦旦那」「名人彦三郎」といわれたスター役者だったそうです。
こちらも彦三郎の役者絵
http://www.japanese-finearts.com/item/list2/108730901/
源氏絵がブームになった頃は役者絵が禁止されており、
名前を入れずに役者の顔を描くということで、
その禁をうまくかわしていたようです。