柴田是真展
昨日、東京青山にある根津美術館に行ってきました。
表参道駅で降り、
ブランドショップが立ち並ぶ表参道をゆっくり下っていくと
和風家屋を思わせるモダンな建物が見えてきます。
現在開かれている展覧会は
是真は幕末から明治時代にかけて蒔絵師として、また絵師としても
活躍した人物です。
蒔絵、漆・・・というとともあれば「古い」とおもわれるかもしれませんが、
とにかく、モダンで洒落ているのです。
わかりやすい派手なものではなく、
こんなところまで・・・というところに細かな細工を施す
さりげなさが魅力です。
是真を語るとき、「ウィット」、「洒脱」という表現がよく使われます。
今回の作品でそれを感じたのがある「菓子器」でした。
描かれているのはなんと、「鉋屑(かんなくず)」です。
木をかんなでけずってできるあれです。
それが、一つの文様としてしっくりとデザインになっているのです。
蒔絵、漆絵のほか、印籠なども多数展示されており、
一つ一つじっくり見ているとあっという間に時間が過ぎていきます。
そして、この時期のもうひとつのお楽しみは
紅葉の庭園散歩。
今が見ごろです。
是真については25日の「日曜美術館」で放映されるそうですので、
こちらもご覧になると、より楽しめそうです!