「市川團十郎 荒事の世界」展
東京は良いお天気、散歩日和です。
先程、日比谷公園を通って日比谷図書文化館で開催中の
「市川團十郎 荒事の世界」展に行ってきました。
荒事(あらごと)とは力自慢の英雄が荒々しく活躍する江戸の武士社会の
中で好まれた芝居です。
初代團十郎が創始し、二代目が確立。
後に歌舞伎界全体を代表する芝居になったほか、
市川團十郎家のお家芸としても知られています。
今回の展覧会ではその荒事の代名詞ともいえる、
「歌舞伎十八番」の演目の浮世絵や衣装が展示されています。
やはり眼を奪われるのは豪華な衣装の数々。
「暫」の鎌倉権五郎景政の三升が染め抜かれた
柿色の長素襖は広げると4メートルはあるのでしょうか?
歌舞伎十八番の中でも人気が高く、上演回数が群を抜いて多い
「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどさくざくら)」(通称、助六)
の衣装の展示してありました。
下は秋華洞の作品から。
「時代世話當姿見 花川戸助六」 三代豊国
こちらは初代河原崎権十郎時代の九代目團十郎と見られます。
会場では助六の刀や尺八等が展示されています。
開催は今月28日まで。
なお、秋華洞の「役者絵のヒミツ」展は10日までです。
日比谷図書文化館と秋華洞は歩いても10分くらいですので、
10日までにお越しになられる方は
秋華洞にもぜひお立ち寄りください!