あの名場面
先日7日の大河ドラマ「平清盛」ではあの「名場面」がでてきました。
月岡芳年 「義経記五條大橋之図」
弁慶と牛若が五条橋で出会う、かの有名な場面です。
京で道行く武者を次々と倒し999本の太刀を奪った弁慶は、五条橋で見事な太刀を携え、笛を吹きつつ通る牛若丸を目にし、挑む。
しかし義経に返り討ちにあい、それ以来義経の家来となった。
牛若のかぶっていた白布を弁慶が右足でとらえたかと思いきや牛若は次の瞬間には体を小さく丸め反対側へ飛び跳ねる。重く大きな体で格闘し、橋のきしむ音が聞こえてきそうな弁慶の様子と、牛若の自在に欄干を飛び交う身軽な様子という対比が芳年の巧みな描写力によって表現されています。
牛若のかぶっていた白布を弁慶が右足でとらえたかと思いきや牛若は次の瞬間には体を小さく丸め反対側へ飛び跳ねる。重く大きな体で格闘し、橋のきしむ音が聞こえてきそうな弁慶の様子と、牛若の自在に欄干を飛び交う身軽な様子という対比が芳年の巧みな描写力によって表現されています。
ちなみにテレビではそれぞれの衣装はこんな風に表現されたそうです。
弁慶の場合
義経の場合
人物デザインはこんなに深く考えられているんですね。
浮世絵の表現と比較してみると面白いかもしれません。
39話の再放送は13日(土)午後1時5分からです。
さて、弁慶と義経といえば、歌舞伎の人気演目、「勧進帳」。
丁度、新橋演舞場で上演中です。
10月公演では昼夜上演で、しかも配役が入れ替わりですから
(昼は弁慶 市川団十郎さん、 富樫 松本幸四郎さん
夜は弁慶 松本幸四郎さん、 市川団十郎さん
義経はどちらも坂田藤十郎さん)
歌舞伎ファンは見逃せませんね。