まぼろしの見世物
浮世絵のジャンルに「見世物絵」というジャンルがあります。
今日はその中から
まぼろしの見世物をご紹介。
弘化4年春、浅草の奥山で3月18日の浅草寺観世観音開帳の人出に合わせ
朝比奈大人形の見世物が企画されました。
錦絵も事前に刷られて、市中に出回っていたようです。
しかし、この見世物は寺社奉行所から興行差し止めを命じられてしまいます。
天保末に出されていた大造り見世物の禁令に触れたということですが・・・。
(ちなみにこの人形、20メートルもの大きさだったとか）
ただ、一説にはこの開帳が原因で登城の道筋の変更を余儀なくされた
六郷兵庫頭が腹いせにこの見世物を訴えたという説もあり、
なかなかいわくつきの見世物なのです。
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作品紹介, 浮世絵
