北斎展
昨日、東京日本橋の三井記念美術館に「北斎展」を観に行きました。
ホノルル美術館は多くの浮世絵のコレクションを持っています。
また、そのクオリティのよさでも評判です。
今回の展覧会は冨嶽三十六景を中心に、
北斎の画業を振り返るという内容になっています。
入り口を入ると最初に展示されていたのは
「江都駿河町三井見世略図」でした。
駿河町は今の日本橋室町です。
三井見世(越後屋)の間から富士山が望めるあの構図です。
そして、コンパスで描いたような丸く弧を描いた
橋が印象的な「深川万年橋下」も出品されていました。
こちらは、秋華洞の在庫にもございます。
「冨嶽三十六景 深川万年橋下」 葛飾北斎
この橋のほとりでは鮒や亀が売られており、
亀のクローズアップで知られる
「名所江戸百景 深川万年橋」はまさにこの情景を描いています。
このほか、印象に残ったのは「琉球百景」のシリーズ。
ある種、異国情緒漂うこのシリーズですが、
北斎は琉球には一度もいったことが無く、
想像で描いたそうです。
北斎展は来月17日まで。
重厚な雰囲気の美術館で
北斎の鮮やかな「藍」の美しさを堪能してみてください。