国芳展後期から
森アーツセンターギャラリーでの没後150年 歌川国芳展の後期展示がスタートしました。
今回の展覧会は前期、後期でほとんどが展示替えということですので
2回以上行かれる方も多いのではないでしょうか。
さて、今日はその後期展示作品からのご紹介です。
「二十四孝童子鑑 呉猛」 歌川国芳 120.000円
二十四孝童子鑑は親孝行の子供たちの逸話集です。
呉猛は8歳の少年。家が貧しく、蚊帳を買えないため、
自分が裸になり蚊に刺され、親が刺されないようにしています。
けなげに虫除けの火鉢を持つ呉猛と、
それを心配そうに見つめる親との対比は味わいがあります。
後期の展覧会では同じ二十四孝童子鑑のなかから、
「呉猛」のほかに「大舜」が出品されています。
武者絵の迫力と比べると、一見埋もれてしまいがちかもしれませんが、
ぜひ、じっくりご鑑賞ください!