伊藤若冲と嵐の大野君
先日、嵐の大野君が案内役の
伊藤若冲の番組が放映されました。
スーパーハイビジョンで肉眼ではわかりにくい
若冲のテクニックに迫るといった内容で
以前、BSで放送された分の番外編のような
番組でした。
すごい作品は天性の感性だけでなく
緻密に計算された構成と技術によって成り立っているということが
よくわかります。
ちなみに伊藤若冲ファンの大野君のイラストも
番組内で紹介されていましたが、
これもなかなかのものでした。
忙しいのにすごいなぁ。
番組ではスーパーハイビジョンで
色の重ね塗りを解き明かしていましたが、
今日、ご紹介する若冲の作品は墨の濃淡だけで
表現した作品です。
「海老図」 伊藤若冲
淡墨で形を捉えてから、中墨を補助的に使用して深みを加え、アクセントに濃墨を加える描法です。
特に濃墨で描かれた「眼」に力を感じます。
また、すっと伸びた触覚にも勢いを感じます
吉祥画として飾られることの多い海老の題材ですが、
長く飾っていても飽きることのない作品です。