平清盛
大河ドラマ「平清盛」が始まりましたね。
個人的に「松ケン」ファンということもあり、
日曜日はテレビの前にスタンバイ。
前作の「江」とは
ずいぶん雰囲気が違いますね・・・。
一番興味があるのは
とかく悪く書かれることの多い「平清盛」を
1年、どう描いていくかということです。
これからに期待。
さて、平清盛、平家を題材にした美術品は数多くありますが、
その中からご紹介。
月岡芳年 「月百姿 いつくしまの月 室遊女(むろのあそびめ)」です。
平清盛が、建礼門院に皇子が生まれるように、厳島に月詣でに行く途中のシーン。
舟を室の津(現在の兵庫県)にとめると遊女たちが舟をこぎ寄せてきます。
その中の一人が清盛の舟の下で
「はなうるし塗る人もなき我身かな むろありとてもなににかはせん」と歌ったところ、
それを耳にした清盛が、この遊女を召し上げたという話が題材になっています。
舟の奥に見える柱は厳島明神の大鳥居の足で、
そのまた奥に月が見え隠れしているところに奥行きを感じます。
月百姿は幅広い年代(平安もあれば、江戸時代のものもあり)を題材に扱っています。
文字通り、月の描き方もすばらしいのですが、
自分の興味のある、歴史上の人物という切り口から見ていくのも
楽しいかもしれません。