秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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麻疹養生伝

   

今日も日差しは暖かいけれど風は冷たいですね。

本日ご紹介するのは
五雲亭貞秀　『麻疹養生伝』　です
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痲疹の流行した文久２年の作。
まじないの言葉三字を書いて家の中に貼っておけば、麻疹を免れ、またかかったとしても軽く済むとされていました。
画中、療養中の女性の背後の柱にそれが見られます。 
また痲疹にかかると家を出ず蚊帳などの中にこもることが望ましいとされていました。
下の一枚には二人の子供に発疹が出ており、外出できない代わりに、あんどんの光が中に描かれた人や風景の影を映し出すもので遊んでいる姿が描かれています。
話は逸れますが、スーダンでは致死率100％の風土病が猛威をふるっているようです。
十分な医療施設が無いとの事。早く収束することを願っています。

 - 作品紹介