養蚕の図
本当に毎日寒いですね。
首を縮めて歩くせいか、肩が凝って仕方ない今日この頃です。
本日ご紹介する浮世絵は
歌川貞考『養蚕の図』(三枚続き)です。
三枚全てあわせて蚕から絹織物を作るまでの一連の作業工程が描かれています。
蚕を卵から桑の葉を与えて育て、繭から糸をつむぎ、それで絹を織り出します。
養蚕業は、江戸時代に諸藩の殖産事業によって興隆が促進され、
明治時代には隆盛期を迎え、良質の生糸が大量に輸出されました。
蚕つながりで、 映画 シルク
蚕を手に入れるためフランスから青年が
何ヶ月もかけて命がけでやっと日本にたどり着くのです。
日本の雪深い美しい農村がとても印象的な映画でした。
ワンクリックで何でも買えてしまう今、
ものを手に入れるということがとても軽い存在になっているような。。。
作るのにこれだけ手間がかかって、これだけ多くの人が関わって、というのがスッポリと抜けてしまい、
心の中からなにか大切なものを失いつつあるような気がしてなりません。