狐火
日差しがジリジリ
今日は本当に暑いですね。
雨も嫌だけど暑すぎるのもちょっとなぁ…
なんてついついわがままなことを思ってしまいます。
梅雨だし夏だし、雨も暑いのも仕方が無い。
そこで夏と言えば怪談!
怪談だけどユーモラスな作品のご紹介です。
幕末の歌川派絵師、歌川広景による
『江戸名所道戯尽 十六 王子狐火』
現在、北区王子にある王子稲荷は、稲荷神の頭領として知られると同
時に狐火の名所とされています。
狐火は江戸市民にも広く知られた存在でありました。
狐が人を化かすと言われているように、狐火が道のない場所を照らすことで人の歩く方向を惑わせるとも言われており、この人もどうやら惑わされているようです。
遠くの方まで赤い狐火がチラチラと揺らいでいます。
一種不気
味な妖怪談である狐火ですが、本作では狐達が担ぐ籠に乗って愉快そうに笑う男の姿が描かれており、作者のユーモアを感じさせます。
狐が担いでいるカボチャもかわいいですね。
この作品はこちらでもご紹介しています。(英語)
http://www.japanese-finearts.com/item/list2/108506600/