大名行列を横切る
今日も蒸し暑いですね。
先日仕入れた浮世絵の選定をしていたところ、今回は大名行列の図柄がたくさん出てきました。
延々と続く大名行列。暑い夏はさぞかし大変だったと思われます。
社長曰く、行列に並びたくなるのはこの頃のDNAが残っているのではないか、と。
「朝から○千人の行列」 「昨日の夜から徹夜で並んでます」・「行列のできる店」などよくニュースで取り上げられていますが、確かに行列が出来ていると気になります。
行列は『すごいもの』・『ありがたいもの』みたいな感覚が
我々日本人に無意識のうちに刷り込まれているのかもしれませんね。
某ハンバーガーショップの行列にサクラ使ったとかで問題になったこともありましたが、
実は大名行列でも、大きな宿場を通るときのみ臨時雇いで家来の水増しをして、行列の威厳を保っていたそうです。大名も威厳を保つため苦労していたんですね〜。
ちなみに横切ると「この無礼者っ！！」と斬られてしまうイメージの大名行列ですが、
『赤ちゃんが産まれそうな家に向かう産婆さん』 だけは例外で認められていたようです。
江戸幕府が新しい命を大切にしていたんだな、と思うとなんだか微笑ましいです。