北斎とその時代〔前期〕 変貌し続ける才能
太田記念美術館で開催中の 北斎とその時代〔前期〕 変貌し続ける才能
今年は北斎が生誕して250周年という節目の年にあたりますが、
それを記念して北斎の多岐に渡る活動がさまざまな視点で紹介されています。
北斎の師匠勝川春章やその弟子たち、そして同時期に活躍したライバル広重・歌麿などの作品も展示されています。
美人画・風景画、絵手本など、多岐に渡るジャンルで彼らから多くの影響を受けてきたようです。
改めて見比べてみると影響を受けているのが一目瞭然のものも。
中でも鍬形螵斎の略画式と北斎漫画の一部はそっくりのような…
螵斎に「北斎は画風癖あれども、其徒のつはものなり。政美(略)語りて云、北斎はとかく人の真似をなす、何でも己が始めたることなしといへり。是は略画式を螵斎が著して後、北斎漫画をかき・・・」
などと言われていたのもなんだか頷けてしまいます。
例え人の真似ばかりと言われようが、世界の芸術家に多大な影響を与え、一番の知名度の北斎。その才能は時代と共に常に変貌し続けていたようです。
今開催中の前期は6月27日までです。
後期は7月1日〜7月25日 晩年の境地「富嶽三十六景」
カタログ初夏号掲載中の 北斎漫画1〜15編は完売いたしました。
ありがとうございました。
伊藤晴雨『葛飾北斎』もおすすめですよ。
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