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テレビ朝日「グッド!モーニング」
葛飾北斎の名画「10年で倍に」
浮世絵の価格について
2024年6月24日放送

テレビ朝日さんの「グッド!モーニング」に出演しました。

葛飾北斎の作品の価値を話題の中心に、弊社・秋華洞では浮世絵の値段の「ひみつ」についてインタビューしていただきました。

番組中で触れられているように、北斎の代表作「神奈川沖浪裏」は、2019年に行われたオークションでは約5000万円で落札された記録がありますが、昨年ニューヨークでのオークションで約3億7000万円で落札されました。浮世絵は1点毎にまったく状態や来歴が違いますので、単純比較はできませんが、短期間での価格の上昇に見えるこの現象は、北斎の作品がいかに高い評価を受けているかを印象付けました。

テレビの取材では、浮世絵ののみならず、現代アートにも値上がり傾向がみられるので、「アート投資」してみては?という切り口で私どもはじめ三件の画廊からのレポートになっていました。

北斎、広重、巴水の価格について

北斎の価格の上昇は、浮世絵が広く国際マーケットに受け入れられていることを象徴していますが、他の浮世絵や版画作品にもそうした例がみられ、今回は川瀬巴水の作品も取り上げていただきました。

北斎は浮世絵の中でも特別な存在なので、すべての銘柄がどんどんあがる、というわけでもありませんが、浮世絵版画のコレクターの頂点は高く、裾野が広いことがわかると思います。

最近は、アート投資の増加が注目されており、本番組もそのような視点をお持ちのようでした。手頃な価格で購入し、楽しみながら値上がりを待つというアート投資のスタイルが広がっていることが、価格の上昇を後押ししています。

私の本音としては、価格は上がることもあれば下がることもありますから、投資のことを言い立てるより、本当にアートを愛する人を増やすことが大事だと考えていますが、たとえ「値上がり」という現象を入口にしたとしても、気軽にアートに触れて、魅力を実感的に掴んでもらうことは大事ですし、販売や売却の際は私どもを活用していただくとありがたいな、と思っています。

「名作を安く買う方法」

番組では、上記の表題で、アート作品を手頃な価格で購入するコツ、という切り口のお話もありました。

浮世絵や版画の場合、作品の「耳」の部分が残っているかどうかが価格に大きく影響します。耳が残っている作品は、状態が良いとされ、高額で取引されることが多いです。

なので、逆に言えば、状態の悪いものは安価なので、「名作を安く買う」ことができる、という考え方もできます。ですので、浮世絵は、良い状態のものも、悪い状態のものも、それぞれ異なったニーズがある、と言うことができます。

アートに触れる場所は美術館だけではなく、ギャラリーや個展でも近くで本物の作品を見ることができて、うちのような画廊では、売ることも買うこともできる、ということを知ってほしいな、と願っています。

この番組では、ギャラリーの温かい雰囲気や、ギャラリストの想いを少し感じていただけたかな、と思います。ますます多くの方が「アート」に興味を持っていただければ、ありがたいです。

取材には、「ボーイスカウト」のようなオレンジ色のスカーフを巻いた荒井アナに来ていただきました。美しく聡明な方で、楽しくインタビューを受けることができました。HPを見たら、慶応の「PEARL」というところを出ているそうで、同じ学校に行った娘に聞いたところ、帰国子女の多い賢い子が集まる学部だそうです。荒井さん、ありがとうございました。また、遊びにいらしてください。

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