足立区をブルックリンにby ホリエモン
2020/05/31
堀江貴文さんの「日本改造計画」という本を読んでみました。なかなか面白いです。このなかで、足立区を日本のブルックリンに、という提案がありました。
最近、ホリエモンが書道とかアートにも興味がありそうなのは頼もしく思っています。昔だったらPCがあるから、書道もいらない、筆もいらない、とか言っていたのではないかと思いますが、飲食業など、さまざまな経験をする中で、演劇など文化が人間生活にもたらすことの重要さに気が付かれたのではないか、と思います。
とくに、これからはAIで「事務」に近い仕事はみんなPCだのAIだのでできるようになる時代、文化だけが人間がやることだ、というようなことを唱えているように思います。
そもそも、ホリエモンを監獄に送ったこの国の「見えざるルール」は歪んでいるなあ、と思っていましたが、その仕打ちにもめげず、社会復帰した彼の強さには私は個人的に敬意をもっていました。
都知事立候補が本気なのか悪ふざけなのか、まだ私にはよくわかりませんが、彼のこの本での東京における主張や提案は、傾聴に値するべきものが沢山あると思います。
アートに関する提案がありました。足立区を日本のブルックリンに、というものです。これは足立区の地下のやすさを生かして、アーティストにアトリエを安く使ってもらって、この地区を「クール」な地域にして、東京の価値向上、アーティストの支援を一石二鳥で狙おうというものです。この作戦は、近頃様々な都市で行われておりますし、古くは田端文士村、馬込文士村、池袋モンパルナスなどの先行例もありました。いずれも戦前で、空襲と敗戦をもって霧散してしまいましたし、自然発生的な要素が強いものではありましたものの、そういう取り組みが今の日本にも改めて必要だよね、ということは私もとても思っておりましたので、彼が目をつけてくれたことはありがたいことだと思っています。
たまたま私が関係している交友会という美術商の組合と豊島区のタッグを組む計画のことで、豊島区長を表敬訪問させていただいたときに、少しこの事が話題になりました(というか私が話題にした)が、シリアスにアーティストレジデンスを考える自治体が出てくることは日本のアートシーンにとっても、日本にとっても、大事なことではないかと思います。
ということで、動画にまとめてみましたので、よろしければ御覧ください。