舛添「殺し」完了
あれよあれよというまに、舛添辞任。この国でバッシングが起こったら、「殺す」まで終わらないということがよくわかった。森首相、ホリエモン、佐藤優、猪瀬、一度「なにものか」に狙われたらオシマイということだ。
彼が今回執拗に文春に追求を受けた背景には、森さん主導のオリンピックの予算について、東京都が負担の一部を拒否したことが契機になったのか、あるいは、韓国学校に便宜を図った件なのか、水面下で足をひっぱる勢力があったということも聞く。
政治的な対立があった場合、政策そのもので論争するよりも、「金」か「女」の匂いを嗅ぎつけてマスコミにリークすれば勝てる、という方程式が世の中にあるのかもしれない。
「国家の敵」というアメリカ映画があって、たしか主人公は国家によって抹殺されようとするストーリーだったような気がするが、陰謀を隠す政府と正義の主人公がお互いに戦う、なんていう題材はよくある。これはフィクションばかりでなく、実際に我が国でも何か組織や個人の「恨み」を買うと、思わぬところから火をつけられて燃え上がる、ということであろう。
しかしこの国は嵌められてもそう簡単には殺されはしない。森さんはなぜか今も権力を持っているし、猪瀬もなんとなく発言力を取り戻しているし、佐藤優もホリエモンも事実上名誉回復して、むしろ発信力を強めている。舛添さんもこれからどうするかで人生が決まる。
これからまた選挙。やれやれ。またぞろバカな候補ばかり出てくるのなら都民は絶望の上塗りになる。どのみちオリンピックをめぐって間も悪い。どうぜ金持ちか役人か有名人しか多分候補には出ないのであろうが、瓢箪から駒でマトモな候補が運良く出てくることを祈るばかり。ほんとうの意味で公の己を尽くす人物、という人は、いるのだろうか。
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