銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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伊藤晴雨

   

http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?tagnm=Ito_Seiu

伊藤晴雨という作家をご存知だろうか。

ご存じない?

それは残念である。

伊藤晴雨は、日本画壇の表舞台に立つことはない。同じ時代の「竹久夢二」と同じ女を愛人にした大正ロマン時代の雄であるが、
その存在を知る人は少ないだろう。
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責め絵を得意とした、その画風に共感を示した人は当時も少なかったかもしれない。しかし反発を招く時代にあったからこそ、彼の描く図像には密度があり、生真面目さが感じられる。

女の経験が遅く、憧れが先行して、ホンモノの女にガッカリした、というエピソードがあるらしいが、このあたりも、なんだか非モテ男子として共感できるイジラシサがある。

画風は美人画の最高峰、鏑木清方に似ているが、清方の文学性とは違うが、一種の風俗への愛着は清方をしのぐものがあると思う。

たまたま、弊社では10点以上を手に入れる機会があり、まだ数点残っている。売るのは惜しいけど、売らなければ商売にならないので、どうかご覧になって下さい。

http://www.japanese-finearts.com/item/search.php?tagnm=Ito_Seiu

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