朝日comより転載:「拡充OK」に文科相苦笑い 美術館事業の仕分け評決
2010年4月28日
「中身を充実しなさいというご指摘はありがたい」。川端達夫文部科学相は27日の閣議後会見で上機嫌にこう語った。前夜の第2弾の事業仕分けで、国立美術館、国立文化財機構の美術品などの収集事業が「規模拡充」と判断されたからだ。ただ、国からの交付金は増えない前提のため、「けっこう難しい話」と苦笑も浮かべた。
仕分け人の蓮舫参院議員が「廃止するだけではないという良い例」と自賛した前夜の国立美術館などの仕分け。仕分け人と独法側が、優れた美術品などの購入の必要性で意見が一致した。
ただ、評決では収集の資金は民間の寄付やコスト縮減で捻出(ねんしゅつ)し、さらに、独法制度の見直しを通じて「自己収入の拡大」を目指すよう求めた。独法制度の課題として、独法が支出を上回る収入を稼いだ際に、それを積立金として蓄えることが認められる条件が厳しい、といったことも指摘された。官僚からは「独法制度全体にかかわる問題であり、文科省、文化庁単独での改革は難しい」と嘆きの声も漏れ、まさに政治主導が求められている。(赤田康和、宮本茂頼)
※残念ながら ウチのブログはMTなので、アサヒコムの転載機能が使えなかった。MTにも対応していただきたいが。