銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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さあて、いよいよあと2日。アートフェア東京

   

アートフェア東京2010プレビューはなんともう明後日の木曜日4/1、そして一般公開は金曜日4/2である。エイプリルフールではないのである。

今日は当日会場で配るチラシを作っている。そこに載せる文章を今書いた。
指派(ゆびのは)は「人物」を描く「日本画家」の「運動」です。日本画は、一般に、やり直しがききません。一本の線、ひとつの色の真剣勝負。しかも膠(にかわ)で溶く日本絵の具は手間もかかります。現代の便利さに逆行するアナクロでセンチメンタルな技法、と言ってもいいでしょう。けれども「指派」は思うのです。かけがえのない、そこにある「人」を、一度きり、やり直しのきかない切実さで、真剣さで描きたいと。たとえなんの役に立たなくても。

 池永康晟が提唱した「指派」は、阿部清子が加わって今回は二人の展示となります。同時に、(秋華洞の扱い作品から)江戸?昭和の「人物」を描いた日本画家に「参加」してもらいました。<日本画>にとって<人物>とは何であったか、そしてこれからは何でありうるのかを問うささやかではあるが密かな情熱を込めた展示、販売をさせていただきたいと思います。

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