いわゆるIT業界から美術へのひとびと
ITといえば、この美術業界(骨董と新画商。現代アートはあまりよく知らない)で、「IT」から来た人は、銀座柳画廊の野呂洋子さんがいるが、他にも、著名な古美術商Mの跡継ぎのSさんがいる。この方ともお話したけれど、たぶん独立系SEとしてかなり優秀な方だ。
「IT」と一口に言っても千差万別、Web系、業務系、原理系があり、さらに広くいえばECをやっている人もいるわけで、キリがない。
ここでは単純に「コーディング」する人を「IT」と読んでみる。CとかJavaなんかを設計またはコーディングする人である。
商売が大変、という意味では、美術の商売のほうがIT系より余程大変だと思う。商売で儲かりやすいのは、なにしろ、在庫の要らない商売だろう。あるいは原価への付加価値が極端に大きい業界。だけど、私と彼らはこちらに来た。何故か。
たぶん共通している認識は、「ハヤリモノ」の業界は、世の中の移り変わりで、簡単に置き去りにされる危険が伴うことだ。「会社」自体が置いてきぼりをくらったり、「技術」が古くなるスピードが早い。それに一日PCの前にいる仕事は肩がこり、目が疲れ、性格が内向的になりやすい(かどうかは人によるか)。美術の世界に「ハヤリモノ」はあるものの、勉強したことそのものが「古く」なって完全に無用になることはない。
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