京都と女店主と母の日
京都で古書画の交換会。荷物少ないのは景気の影響もあるだろう。土佐派の真っ黒けの箱なしの軸を買う。状態は悪いが、ものはなかなかよい。会は午前中で終わってしまったので、いくつかお店を回る。
鉄斎堂さんは絵画祭りが終わったアトだが、日曜も営業、素敵な作品がたくさんある。超エネルギッシュなお店で、ともかく明るい。どのお店もそれぞれに尊敬するべき点があるけれども、特に尊敬するべき方である。
あるお店では美しい娘さんとお話し。このブログ読んでいるという。面はゆい。
素敵な女性店主もこの業界多いのだが、何故か独身が多いという話題が「例によって」出る。なんでだろう、と家に帰ってからも妻と話した。お店でがんばっている経営者である女性を尊重できる男がいない、という事だろうか。気が強い、見る目が厳しい?自立している女性が結婚しずらいというのが日本社会の現状なのだろうか。
自分が、お店を持っている人を好きになったらどう思うだろう。なんとなく面倒くさい、と思うだろうか。思うかもしれない。でも恋愛はそういう目先の計算を越えたところにある。ひとを大事にしていけば必ず好きな人に出会う機会はあると思う。
ところで美術のお店には人情味がある。どのお店もそういえる。個人営業であることが多いため。その機微に触れるところまでいけば物を買うのも楽しくなると思う。
思文閣に挨拶に行ったあと、ぎゃらりい思文閣ではやすこうちさんの展覧会をやっていた。創作表具と日本画家のオリジナルな組み合わせの展示である。たまさかご本人と田中大がいたので、挨拶。安河内さんは前にも書いたが身近に会うととてもチャーミング。色気がある。お客様がいらしたのでお話しはできず。
この日は母の日。母には花を妻が贈ってくれたが、妻にはなにもしていないので、京都の「おたべ」と東京のステラオバサンのクッキー(犬のケース入り)を買う。妻、喜ぶ。
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