銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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アートフェア東京プレビュー

   

木曜の夜は、アートフェアプレビューに行った。
2年前には、出展したが、今は暫く見送っている。ウチの業務のバランスとうまく合致しないケースがあるためだ。今のところどうしても出なければというほどの必然性は感じていない。

しかし、プレビューはなかなか楽しかった。参加画廊、しかも古美術、近代美術の画廊の参加が増えているのが今回の特徴だ。

東園君が、三渓洞さんで出展している。洒落た小品群。(このブログを見てくれているのだそうで、なんだかどちらかというと美術以外の話題が多いこのブログ、ヘタな事書けないな、とまた思う。)すごく東園さんはホスピタリティあふれる人。作家は大抵隅っこで恥ずかしそうに突っ立っているものだけど、積極的に非常に華やかな銀色のスーツを着て接客している。初日でもよく売れていた。皆さん応援してください。

柳画廊さんご夫婦プラス娘さんと。家族で仕事やれるっていいな。ウチの場合、表舞台に出るタイプでない奥様なので、こういう光景はあまり考えられない。

以下あまり長いと朝時間がないので、早く。
加島さんすごい展示。気合いが違う。
思文閣須田剋太の書を世界へ!という感じ。人気の大ちゃんいるのに黄色い声あがらない。そういうもんでもないか。店の女性みな美人。(こういう事書くからオバカだと言われる。)
万葉洞さん小出楢重のヌードいいですねえ。
三潴さん木製のかまくら出現。中でなにやらまったり会談。
三田アートさん、浮世絵降臨。
紅屋さん、いつもお世話になっている店員さん熱心に説明してくれる。参加作家のアニメの世界のような作品だが、なかなか気合いの入った作品を散見。

他にもいろいろあるが、書ききれない。
現代アートはどうしてもさあっと見てしまう。現代アートの店がやっている現代アートより、近代美術の店のやっている現代アートっぽいのに目がいってしまうのは、彼らが具象表現を扱っているためかなあ。
ともかく面白いことは面白いので、行ってみて下さい。

で、ふと思ったのだけど、この業界のそれぞれのお店のご主人は、明るく謙虚な人が多い。そういう性格にならないと商売がうまくいくわけないけど、人間を磨くのには、案外イイ商売なんじゃないかなと思う。勿論いろんな人がいるのですが。また商売うまくいきすぎてもだめすぎてもよくないかもしれない、心に及ぼす影響は。で、それぞれユニーク、ユーモラスだったりするお店の個性も楽しまれては如何でしょう。

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