トウハクと地震とお玉
昨日も東京国立博物館に行きました。略してトーハク。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
いつ行っても違うものがかかっていて勉強になります。9月から展示がえ「リニューアルオープン」があって、若干日本美術の「流れ」がわかりやすくなっています。長い改装期間があったので、ドラスティックに変わるのかと期待していましたが、マアそんなに大げさな改装ぶりではなかったです。
私はこの仕事をやって、はじめて、訪問する機会を得ましたが、直接関係のないジャンルの仕事をしている人でも、一度や二度は来ておいていいところだと思います。「国宝」がいつも必ずひとつは見られます。「国宝」というと、ほこりをかぶった古物(ふるもの)、というイメージがあるかもしれませんが、いきいきと今描いたように輝く「宝物」があることに気づかされます。
テレビも演劇も広告も映画も漫画もいいのですが、足下のゲージツに触れておくことは損はしない。まあ、今まで存在を知りもしなかった若い頃の私にまず言うべき言葉ですが。
地震の新潟の友達は震源地から80KM離れていたそうで、同じ県内だから被害があるとは限らないようです。報道だけではわからないことが多いものです。
ラグーザお玉について以前、イタリアで生涯を過ごしたと書きましたが、間違いで、晩年の5年くらいは、帰国して、娘時代を過ごした芝の増上寺の辺りにアトリエを構えて、結局、日本で死んだらしいです。これはテレビ番組「迷宮美術館」で見ました。私どもの手元にあるラグーザ、癖が無くてすてきな絵です。署名にはラグーザ・エレノア?とあります。まだ調べがついていませんが、日本の風景と聞いていますので、晩年の作かもしれません。
http://blog.melma.com/00124770/20041013193701
http://www.grifasi-sicilia.com/kiyohara.html
ラグーザは思っていた以上に、何かミステリアス?なドラマ性のある人生を歩んだ人のようです。また時間があれば調べてみようと思います。