今週は忙しい、飛躍の手前か
2016/07/09
「鑑定マニュアル」が案外、好評で請求が押し寄せてきている、と同時に、メルマガの登録も増えてきている。「鑑定マニュアル」が「好評」というと、多分売り文句にしか聞こえないだろうが、本当であります。
装丁も地味ですし、字ばかりの本なので、どうかと思っていましたが、案外好意的に読んで頂いているので、何か不思議な感じさえ有る。無料なので苦情も言いにくい、という事情も手伝っているのかも知れないが。
そんなこんなで様々なメールが来るので猪山と二人ではさばききれなくなってきたというのが実感である。今週は雑誌とネットの取材もあり。またお客様のご訪問も相次ぐ。(ありがとうございます)「弱小美術商」から「中小美術商」への飛躍は成るか。
ハナシは変わるが、今月の「美術の窓」は小林古径の特集である。東京と京都の近代美術館での展覧会企画と連動している。現在は額装の「色面」を使った日本画が全盛であるが、古径は「線」の画家。近代日本画の真骨頂の作家といってもいいと思う。そのあたりの事情について、この雑誌で東京美術倶楽部会長の浅木さんがそうとう率直な意見を述べているのも面白い。ある種挑発的でさえある。現存の作家さんたちが反応するのかしないのか、というあたりも楽しみな気がする。
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